ここ数年の買取ブームに伴い、金・プラチナ、ダイヤモンド、時計、ブランド品、楽器、車、本などの様々なジャンルの「○○買取ナビ」「○○買取ランキング」といったホームページが多く出現しています。このホームページって誰が何の目的で作ってるの?信用できるのでしょうか?
公開日:2014年6月24日
ここ数年の買取ブームに伴い、金・プラチナ、ダイヤモンド、時計、ブランド品、楽器、車、本などの様々なジャンルの「○○買取ナビ」「○○買取ランキング」といったホームページが多く出現しています。「おすすめ第一位はこのお店!」とか「お店を選ぶ基準はコレ!」「比較ポイントはココ!」などなど。
当店でもお客様からそういったお話をよくお伺いしますが、いつも「本当に信用できるホームページなの?」というお話に。
誰が何を目的に作ったのでしょうか?本当に信頼できるのでしょうか?
10年以上にわたってホームページの制作に携わってきたスタッフが可能性を考えてみました!
実際にサイトに掲載されているサイトすべてを回り、きちんとレポートを書いてくれている可能性もあります。多くの品物を持っており、時間をかけて色々な店舗を回り、皆さんに教えてあげよう!という良心的なサイトかもしれません!
こういう印象を持たれた場合は、素直にそのサイトを信頼しても良いかもしれません。
ただし、満足が得られるポイントは人によって異なるもの。編集者の主観や好き好みが多分に入っていることを忘れちゃだめです。
買取店による自作自演である可能性があります。
要は、その買取店のスタッフが作成したあたかも誰かが作ったように見せるホームページです。誰かが作っているように見せることで信頼性を上げようとしています。
どのお店もボランティアではなく商売ですし、やっぱりお客様にはご来店いただきたいのです。
それは分かりますが、お客様を騙していることには変わりありませんので、やはりモラルが欠如しているといわざるを得ません。
こういう場合、No.1の買取店がそのサイトを運営している張本人であることが多いです。
少し前にニュースで「ステマ」として大々的に取り上げられたので記憶に新しいと思います。
いわゆる「ペニーオークション問題」です。
著名な芸能人がツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどで「私、このオークションで○○を買いました!」と投稿したんですが、そのオークション自体が利用料を搾取する詐欺を目的としたサービスだった、という問題です。この芸能人が使っているなら!ということでオークションに参加した人が大勢いたことで、被害者が続出しました。
通常であれば、そのオークション会社が責められるべきことですが、ステルスマーケティングという手法を使っていたことで社会問題化し、今でも復帰できていない芸能人も多くいます。
どんなサービスでも、CMなど芸能人が広告塔となるのはよくあることです。
ステマが一般の広告と違うのは、それが広告であるということが巧妙に隠されている、ということ。
このケースの場合は、使ってもいないのにあたかも自分も利用しているかのごとく記事をツイートした、ということです。
いわゆるヤラセ、真っ赤な嘘なんです。
いま、インターネット上ではステマサイトが横行しています。
でも、実は買取店のWEBサイトではこのステルスマーケティングが横行しています。
「ダイヤ買取店のおすすめ評判ランキング」
「本当に高いお店はここだ!」
「○○という買取店に行ってみました」
など、ものすごくたくさんあります。
WEBページを見た人を信頼させる目的であったり、自社サイトの順位を上げる目的であったりと様々。
そういったサイトに取り上げられる買取店は有名なお店であることが多いので安心と思われるかもしれませんが、買取業界においては「有名店=ちゃんとしている」という図式は必ずしも成り立ちませんのでご注意ください。
余談になりますが、当店(質屋マルカ)のホームページもランキングページに登場したことが何度かあります。こちらから頼んだことは一切ありませんが、アクセス数が伸びていたので色々調べていたら掲載されていました。
無料で広告されたようなものですのでありがたいといえばありがたいのですが、複雑な思いです。
ステルスマーケティングとは別のヤラセ広告に「アフィリエイト」というものがあります。
紹介者は実際に収入を得ることができますので、副業として10年位前から一気に火が付きました。
中にはアフィリエイト副業で月何十万円も稼いでいる人がいるとか・・・
その労力を本業に・・・
メーカーに代わって第三者が商品などを紹介することで、売上金の一部がフィードバックされる成功報酬型の広告です。
もともとは商品のバナー画像をブログなどに掲載して、そのブログ経由で購入した場合に広告費として成功報酬を支払う、という簡単な仕組みでした。「楽して稼ぐ!」「お小遣い稼ぎ」といったアフィリエイトを強く推奨する情報商材の増加もあり、ここ数年で一気に増えました。
それが「商品を購入して紹介してください」→「商品の使用レポート書いてください」のように複雑となっていき、中には「商品のデータをもとに使用レポートを書いてください」などのような詐欺みたいな内容もあるといいます。
Aさんは自分のブログを持っています。
そのブログで、「●●●●という買取店を調査してみた!」という記事を作成しました。
今はスマホで何でも情報が得られる時代です。実際にお店に行かなくてもネット上の情報を集めて、○○○○というお店に有利になる記事を書いて・・・一店だけでは怪しまれるので、比較対象に○○○○や△△△△などのお店も掲載してより信ぴょう性を高めました。
Aさんのホームページを訪れたユーザはその記事を見ていいなと思い、●●●●に買取の依頼を行い、その後買取成立となりました。そうすると、●●●●からAさんに1件につき成功報酬3,000円が支払われました。
これがアフィリエイトです。
要するに自分のホームページやブログを使ってお店を宣伝してあげるわけです。
広告の内容は企業が作るのではなくホームページの所有者が独自に作ることが多いため、『客観的に見える広告』となり普通の広告よりも効果が高いと言われています。
よくよく見ると、この中にもステルスマーケティングの要素が盛り込まれていますね・・・
ステルスマーケティング同様、買取店のWEBサイトではこのステルスマーケティングが横行しています。
最近では、最近はIT系の企業が収入源としてこういったサイトを多く作って運営していることもあるようです。
皆さんも十分にご注意ください。
これまでの文章をお読みになって、アフィリエイトってヤバイんじゃないの?と思われた方。
率直なご意見かもしれませんね。
ただ、以下のような場合には問題であると言えるかもしれません。
2020年12月の産経新聞の記事によると、消費者庁が「アフィリエイト」広告を調査するとの発表がありました。
アフィリエイトにはずいぶん前からトラブルが付きまとっていました。
それもそのはず、ステマとアフェリエイトを巧み操る・・・それはもうほぼ詐欺行為に近いですよね。
こういった現状をうけて、消費者庁がようやく動き出した用です
「アフィリエイト」と呼ばれるインターネットの成果報酬型広告をめぐり、消費者庁が広告主や広告作成者、仲介会社を対象に大規模な実態調査に乗り出すことが20日、同庁関係者への取材で分かった。広告作成は副業目的の個人400万〜500万人が担い、市場規模は右肩上がりで3000億円と活況を呈している。一方で虚偽、誇大広告といった不正も多く、野放しに近い状態。調査で業界の全貌を把握し、ネット広告のルール作りや規制強化に活用する狙い。
国民生活センターによると、ネット広告をめぐるトラブル相談は昨年、約8万6000件と過去最多。中でも「アフィリエイトを見てネット通販で商品を1回だけ購入したが、いつの間にか定期購入契約を結ばされていた」といった相談が目立つ。
広告作成者は「アフィリエイター」と呼ばれ、仲介会社の依頼を受け、広告主の商品を自分のサイトなどで宣伝している。サイトには商品購入サイトへのリンクを付けており、消費者がそこをクリックして購入すれば成果となり、仲介会社経由で報酬を得る仕組み。
私個人の印象ではありますが、結果として「○○買取ナビ/ランキング」というホームページは100%信頼できるものではないように思います。
それが個人のレポートなのか、自作自演なのか、ステマなのか、アフェリエイトなのか、それ以外なのか。
でもしょせん、他人が作った情報。ここがイチバン!と書いてあったのに・・・買取額が他より安かったら?何らかの理由でイヤな思いをしてしまったら?
誰も保証してくれませんよね?
そもそも、貴金属等の買取は為替の影響やエンドユーザの好みや動向を受けやすく、比較的短いスパンで変動します。特に流通やインターネットが発達した今はそれが顕著、半年で相場が1.5倍になることやその逆もしょっちゅう起こります。
そして、普通は他店の買取額は分かりません。だから、「絶対どんな時でも一番高い価格で買取します!」なんて言うのは非常に難しいことなのです。
金・プラチナ、ダイヤモンド、時計、ブランド品、楽器、車、本の買取は既に生活の一部として根付いていて、今後もどんどん増えてくると思われます。
大切なのは「情報は参考程度」、ご自分の目で色々なお店を回ってみたり、電話してみたりして信頼できるお店を探すことではないでしょうか。
頭の片隅にでもおいていただけると幸いです。
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