悪質な出張買取/訪問買取にご注意ください!靴や衣類の買取で気をひかせ、強引なやりとりで安値で貴金属を買取る被害が増えています。法律が整備された後もその被害は後を絶ちません。正しい知識で被害にあわないようにしましょう。

悪質な【出張買取・押し買い】にご注意ください!

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最近では、お客様の住居を訪問して買取を行う行為、いわゆる「出張買取/訪問買取」が一般的になっています。
荷物も持ってお店までいかなくていいのは魅力的なサービスですよね。
でもこの「出張買取/訪問買取」、少し前には「押し買い」として社会問題になりましたが、今の実情はどうなんでしょうか?
消費者庁、業界の中の噂などをもとに実情を探ってみました。

品物をお売りになる際には、店舗営業を行っているなど身分がはっきりしており、経験豊富でしっかりとした鑑定眼を持つ質屋等のお店の利用もご検討ください。

押し買いってナニ?


不要な靴のイメージ

お使いになってない靴や時計、服などございませんか?
今○○という地域で順番に不用品の買取を行っているんですが、査定だけでもさせて頂けないでしょうか?

こんな電話がかかってきたことはありませんか?
「捨てようと思ってたものがお金になるなんて、まあ、便利なサービス」と思って査定をお願いすると、お願いしてもいない貴金属や金券、アクセサリーなどを強引に買い取られてしまう・・・しかも相場よりかなり安い値段で。

法律的には訪問購入というようですが、訪問買取、出張買取という言葉で浸透しています。
無理やり高く売りつける「押し売り」の反対のため、「押し買い」という言葉で呼ばれています。

2010年頃からこの押し買いの被害が急増し、2022年現在でもも消費者庁の国民相談センターにも多くの押し買いの相談が寄せられているんです。

ダイニングセットを売るつもりでインターネットで探した買取業者に「金の物はないか」と聞かれ、金のネックレスを売ったが、買取金額が安すぎると思う。クーリング・オフできるか。

高齢の母の高額なアクセサリーを、家に来た買取業者が持ち去ったようだ。書面は受け取っておらず、お金も受け取っていない。どうすればよいか。

「不用品を引き取る」と電話があり、洋服を出そうと来訪を承諾した。来訪した担当者に「貴金属はあるか」「宝石はあるか」としつこく聞かれ、貴金属を強引に買い取られてしまった。

高齢の母が在宅中に、古本を買い取ると電話があり依頼したら、玄関先に置いていた貴金属を安価で買い取られた。今後も同様の勧誘がないか不安だ。

インターネットで見つけた出張買取事業者に不用品と貴金属を売却した。クーリング・オフを申し出たが、一部しか返品されず不満だ。

(国民生活センターより)

被害は増えています!!

出張買取に関する相談件数

このグラフを見て下さい。 国民生活センターへの「貴金属等の訪問買取り」に関する相談件数と、金・プラチナの価格を合わせてみました。青色のバーが相談件数です。

2008年にリーマンショックが起こった頃から、押し買いが広まっていることが分かります。特に2010年には訪問買取専門の業者が増え、その被害が一気に増えています。訪問買取の黎明期であったため業者数も少なく被害は今ほど多くありませんが、「金の指輪をメッキ品と称して100円で買い取る」「スタッフが手で重量を推測して○グラムなので●●円」など、非常に悪質な被害が多かったのが特徴です。

あまりにも被害が拡大したため2012年には特定商取引法が改正され押し買いを規制するようになりましたが、相談件数は増える一方。2017年頃から法整備の効果が表れたのでしょうか、ようやく減少傾向に転じましたが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令され、経済状況が悪くなると、被害はまた増加傾向に転じています。

その後は、以前のような悪質な業者は減ったように思いますが、最近ニュースでも報道されている通り、チェーン系買取店の急増にともなって訪問買取を行う買取業者も増えたため、相談件数は依然として7,000〜8,000件と横ばいの状況が続いています。
(2026年度の相談件数は前年の傾向からの推測です)

2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
30 69 138 2,424 4,142 4,144 7,159 7,820 8,601 8,654 8,431 6,603 5,221 6,016 4,867 7,722 8,623 7,909 7,523

目的は貴金属です!

相談者である女性(75歳)は、友人からSNSで評判の良い不要品買取業者の話を聞き、興味を持った。相談者は、家にある使わなくなったお皿を手放すことを考えており、電話で相談したところ、「お皿を買い取ります」と説明を受け、家に来てもらうことにした。

しかし、業者が訪問すると、お皿を少しだけ見たあと、いきなり「貴金属を売ってくれ」と言ってきた。相談者は驚いたが、業者が強引にアクセサリーの買い取りを迫り、不安を感じながらも、断ることができずに5点のアクセサリーを手放してしまった。

契約書には「アクセサリーまとめて5点」とだけ記載されており、具体的に何をいくらで買い取られたのかが全く分からない。相談者は、電話での説明と実際の取引内容が異なることに気づき、非常に不安を感じている。
経済産業省 九州経済産業局

はっきり言います。
押し買いのターゲットは、弱い人や無知な人です。
もともと価値の高い貴金属、ブランド品などを極端に安く買い取ることです。
そういった品物は、相場が安定していて激安で買い取れば素人でも失敗が少ないからです。
押しに弱い人、相場を知らない人相手に、様々な文言で買い取ろうとしてきます。

高齢者は特に注意!

実は、押し買いの被害の約6割以上が高齢者なんです。
最近でこそ減ったようですが、高圧的な態度をとられて怖くなった、会社の成績が・・・と泣き落とされ可愛そうになった・・・などの手口を使って断りにくい状況を使ってきます。

押し買いは犯罪です。
自分で断れないと思ったら近所の人や知人、警察に電話するなど、臨機応変に対応してみてください。
また、高齢の方を一人で取引させないよう、周りのサポートも必要でしょう。

失敗したと思ったらクーリング・オフ!

クーリング・オフという制度をご存知でしょうか。

Wikipediaによると「頭を冷やして良く考え直す期間を消費者に与え、一定の期間内であれば消費者が業者との間で締結した契約を一方的に解除できるという制度」とあります。
「出張買取/訪問買取」は心理的プレッシャーを伴いますので、取引終了後に本当に良かったのかな?と考える時間を与える、というものです。

クーリング・オフを適用した場合、品物はお手元に戻ってきます。
ただし、受け取ったお金は返さなくてはなりません。
クーリング・オフについて詳しくはコチラでも解説していますのでご参考になさってください。

不安に思ったら断る勇気を!

「業者に来てもらったから、売らないと申し訳ない・・・」
そのお気持ちも分かりますが、不安に思ったらいったん考える時間を持つことが大切です。
しっかり考えた後、やっぱり売ろうと思えたならその業者さんにもう一度お願いすればいいのではないでしょうか。これは店舗でも同じですよね。

不利益をこうむるのはあなた自身です。
不安に思ったら断る勇気を持ちましょう!

こんな業者はアウトです

「不要品買いますよ」→「貴金属ありませんか?」はアウト!

「靴や衣類、着物など買取りますよ」という電話だったのに、訪問後に「貴金属とかはありませんか?」というのも違反です。
つまり、あらかじめ電話などで伝えた「○○と○○を買い取りますよ」というもの以外、またはお客様が依頼したもの以外は買取するのはNGなんです。
これは特定商取引法の「不招請勧誘の禁止」に該当します。

かなりしつこく強引に貴金属を出すように言われることもあるようですが、毅然とした態度で断ることが大切です。一人では対応しないようにし、難しければその場で警察を呼びましょう。

急な訪問はアウト!

業者は消費者の依頼がないと訪問して買取を行ってはいけないことになっています。
つまり、いきなりインターホンをピンポーンと鳴らして「不用品を回収してるんですが」というのは違反です。
依頼していない訪問買取業者との取引は行わないようにしましょう。

詳細な契約書をもらえないのはアウト!

契約書のイメージ

法律では、買取の際には必ず契約書を交わすことが定められています。法律で定められなくても、マトモな業者なら当たり前のことですが・・・そこに記載にしなければならないのは以下の通り。これらが書いてなかったらアウトです!

・品物の種類、買取価格
・買取代金の支払方法
・買取品の引渡時期
・クーリングオフの説明
・品物の詳細(金の種類やブランド名、グラム数や型番、シリアル番号、付属品など)
・もちろん業者の会社名、担当者名、連絡先が書いていない場合は論外です。

上記がない場合は「詳しく書いてください」とお願いしてみてください。納得できない場合は契約を拒否することも必要です。

身分を明かさない、行商従事者証を持っていないのはアウト!

古物営業許可 行商従事者証のイメージ

買取業務を行う業者は、必ず公安委員会から古物営業許可を受けなければなりません。
また、お客さんの住所・住居で「買取業務」を行う業者は、必ず古物営業許可に準じる行商従事者証を携行しなければなりません。携行がない場合は、罰則の対象となります。
業者の身分の提示とともに、「行商従事者証」の提示を求めましょう。

おおよそでも相場を知ることが、何より大切です。

色々と書いてきましたが、ちゃんと法律に従っている「出張買取/訪問買取」の業者が存在することは事実です。
でも、その業者の価格が適正かどうか、どうすれば判断できるのでしょうか?

大切なのは「出張買取/訪問買取」の中にはそういった業者もいることを認識すること、そして大体の相場価格を知ることです。

大体の相場を知っておけば、大きく逸脱したときに根拠と説明を求めることができますし、安く売ってしまって失敗する、ということも防ぐことができます。

簡単ではありますが、おおよその相場の調べ方を書いてみました。

(1)質屋や買取店で査定してもらう

質屋のイメージ

訪問買取/出張買取に来てもらう前に、お近くの質屋や買取店で査定してもらってください。いわば、セカンドオピニオンのようなイメージでしょうか。
昔は「査定だけ」は嫌がるお店も多くありましたが、今では大丈夫でしょう。

そのお店の価格が「出張買取/訪問買取」よりも高かった場合、相場の変動がなければ後日でも同じ価格で買い取ってもらえるでしょう。

(2)自分で調べてみる/金・プラチナの場合

金・プラチナのイメージ

金の買取価格は当店ホームページでも毎日公表していますので、ある程度ご自分でもお調べいただく事ができます。

質屋マルカの金・プラチナの買取/質預かりでは、おおよその買取価格を調べることができます。

金・プラチナの相場は毎日変動しますので、実際の買取価格は多少ずれることが予想されますが、大体の価格は分かります。

(3)自分で調べてみる/ダイヤモンド・ジュエリーの場合

ダイヤモンドのイメージ

ダイヤモンドやジュエリーの場合、枠や土台となる金・プラチナのお値段に、ダイヤモンドの価格をプラスして金額を算出します。

鑑定書がある場合は、鑑定書の内容を参考にダイヤモンドのおおよその価格を調べることができますが、ダイヤモンドは品質により価格に大きな開きがありますので、鑑定書がない場合はご自分での判断は難しいでしょう。(購入時の1/5〜1/10の価格となることが多いように感じます)
質屋マルカのダイヤモンドの買取/質預かり、宝石の買取/質預かりもご利用くださいませ。

(4)自分で調べてみる/ロレックス・ブランド時計の場合

ロレックスのイメージ

ロレックスには非常にたくさんのモデルがありますが、モデルごとにおおよその取引価格が決まっています。
質屋マルカのロレックス相場価格もご参考して頂ければある程度のお値段はお調べいただけます。
もちろん、キズの状態やブレスレットの長さ、ガラスの欠けなどの商品の状態、為替の影響、保証書の有無によって価格が変わってきますが、おおよその目安にはなるのではないでしょうか。
また、ロレックス以外の時計に関しては質屋マルカの時計の買取/質預かりもご利用くださいませ。

(5)自分で調べてみる/ブランド品の場合

ブランド品のイメージ

ブランド品には多くの種類がありますが、モデルごとにおおよその取引価格が決まっています。まずはインターネットを販売価格を調べてみること。
もちろん、使用感など商品の状態、為替の影響、保証書の有無によって価格が変わってきますが、おおよその価値が分かるのではないでしょうか。
質屋マルカのブランド品(バッグ、財布、小物)の買取/質預かり、ブランドジュエリーの買取/質預かりもご利用くださいませ。

(6)自分で調べてみる/その他の商品の場合

サックス、カメラのイメージ

ノートパソコン、ゲーム機など、ギターやサックスなど楽器、MacBook、iPadなどのアップル製品、毛皮コート、ショールなどの場合、商品の種類が非常に多いため、と言わせすれば大体の価格を知ることができます。
その際に、商品の型番(モデル番号)が必要となりますので、ご用意くださいませ。

正しい知識で自己防衛を

「押買いに関する規制」が施行されたものの、被害は後を絶たないようです。
なぜ?と思われるかもしれませんが、下記のように「押し買い」がより巧妙になっているのです。
少し落ち着きを見せていますが、被害は後を絶ちません。
十分にお気を付け下さい。

品物をお売りになる際には、店舗営業を行っているなど身分がはっきりしており、経験豊富でしっかりとした鑑定眼を持つ質屋等のお店もご検討ください。

より詳しい情報はこちら

記事を書いた人

質屋マルカの代表・現役鑑定士

大学在学時よりWEB制作と音楽に興味を持ち、卒業後は歌うプログラマとして会社員/フリーランスとして活動。その後、質屋業界に転身、修行を経た後に大阪・質屋マルカの店主となりました。

貴金属、ジュエリー、時計、バッグなどはもちろん、ちょっと異色な経歴を生かして、パソコンやiPhone、iPad、デジタルガジェット、カメラ、楽器など、幅広い分野を取扱います。

米国宝石学協会の宝石鑑定資格 G.I.A. G.G. を取得。その知識を生かし、「質屋=気軽に相談できる宝石のプロ」を実現するべく日々邁進中です!

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