ピンクダイヤ、ピンクサファイヤ、ピンクトルマリン、クンツァイト、スピネル、珊瑚など、ピンク色が美しい宝石。実際にジュエリーに使われることが多い宝石の特徴と価値を、米国宝石学協会の宝石鑑別資格(G.I.A. G.G.)の資格を持つ現役質屋が買取・質預かり現場での観点で解説いたします!て、そんな大したものではありませんが、参考までにどうぞ!
ピンクダイヤ、ピンクサファイヤ、ピンクトルマリン、クンツァイト、スピネル、珊瑚など、ピンク色が美しい宝石。
実際にジュエリーに使われることが多い宝石の特徴と価値を、米国宝石学協会の宝石鑑別資格(G.I.A. G.G.)の資格を持つ現役質屋が買取・質預かり現場での観点で解説いたします!
て、そんな大したものではありませんが、参考までにどうぞ!
宝石は地球が生み出す天然の贈り物です。単純にピンクといっても、紫がかったピンク(パープリッシュピンク)からから青みがかかったピンク(ヴァイオレットピンク)まで様々。そこに明度や彩度、濃さ、輝きなどが加わり実に多彩な表情で我々を楽しませてくれますが、一つとして同じものはございません。
本ページに掲載の宝石・ジュエリーは、実際に大阪・豊中の質屋マルカで買取・質預かりしたお品物です。必ずしもこの色合いが“正解”というものではございませんので、読み物として、参考程度に楽しんでいただければ幸いです。
ピンクダイヤモンドは、ダイヤモンドの中でも特に価値が高い宝石です。
主にオーストラリアのアーガイル鉱山で産出されますが、その数は非常に希少。
世界中ダイヤモンド総産出量の約0.01%ほどと言われています。そのため希少価値が高く、無色透明のダイヤモンドをはるかにしのぐ価格で取引されています。
ピンクといってもその色は様々。もちろん純粋なピンクもありますがその数は非常に少なく、オレンジがかったピンク(OrangyPink)や紫がかったピンク(PurplishPink)などがほとんどです。もちろん純粋なピンクに近いほど価値は高くなります。ただし、グレーがかったピンク(GrayishPink)や茶色がかったピンク(BrownishPink)は価値が低いとされています。
いずれにしても色の濃さと鮮やかさを両立していることが大切で、最近では前述のアーガイル鉱山が変残したこともあり、ピンクダイヤモンドはコレクターアイテムの側面も見せ始めています。
ピンクサファイヤは、ピンク色を代表する宝石です。
実はあまり知られていませんが、サファイヤはコランダムという宝石種。最も有名なブルーサファイヤ以外にも、ピンク、イエロー、オレンジ、グリーン、黒、無色透明など実に様々な色があります。これらのサファイヤはファンシーサファイヤと呼ばれ、少し変わり種の宝石として高い人気がございます。(余談ですが赤色が強いとルビーとなります。)
ピンクサファイヤはブルーサファイヤに一定の割合でクロムが混じることで生まれますが、その割合によって赤っぽい〜紫っぽいピンク、なかにはパステルピンクのような淡い雰囲気まで様々な色合いがあります。どの色合いでも、やはり鮮やかで輝きのあるものが好まれます。
ブルーサファイヤに比べると価値は低めになりますが、その可愛らしい色合いからジュエリー全体のデザイン性を高めるアクセントとなることもあり、そういった場合はジュエリー要素が高く評価されます。
パパラチャサファイヤは、ピンクとオレンジの中間の色を持つミステリアスなサファイヤです。
スリランカのシンハラ語で「蓮の花」を意味するパパラチャから名付けられたと言われており、なるほど、蓮の花の何とも言えないピンクオレンジの色合いに似ています。
パパラチャサファイヤのポイントは、なんといってもピンクとオレンジが混じっていること。どちらに強すぎてもいけません。その色の範囲は非常に厳密で、GIAやGRS、グベリンなどの世界的に認められた鑑別機関のお墨付きが必要です。これだけ狭き門をくぐり抜けた宝石だけあって希少価値は高く、特に日本よりも海外で需要が高い宝石です。その微妙な色合いから、世界3大希少石として知られています。
なお、パパラチャサファイヤは人為的に色を付けることができる(格子拡散処理)宝石でもあるため、取り扱いには注意を要する宝石です。昔の鑑別書にはその処理を見抜けていないものもありますので、最新の鑑別書が必要となるケースも見受けられます。
トルマリンは、10月の誕生石として知られる宝石です。
日本では電気石として知られ、熱を帯びると電荷を帯びる性質があります。
そんなトルマリンのカラーは定まっておらず、含まれる微量元素の影響で赤〜青、水色、緑、黄色など様々な色を呈します。
その中でもピンク色が強く感じられるものはピンクトルマリンと呼ばれます。別名ルベライト(ルビーと同じ語源)と呼ばれており、希少価値のある宝石として愛されています。
他のピンク色の宝石に比べると比較的大きなものが多く、やや紫色っぽく彩度が低めな雰囲気もあり、トルマリン独特の多色性や内部に多数のインクルージョンが確認できるため、宝石鑑定士であれば比較的容易に他の宝石と区別できます。
クンツァイトはライラックのような淡いピンク色の宝石です。
この鉱物を最初に鑑別したティファニーの主席鑑定士のクンツ博士の名にちなんでつけられた宝石です。
色合いは薄めですが、透明度が高く、他の宝石に比べて大きなものが多いのが特徴です。
また、クンツァイトには褪色(たいしょく)という性質を持つものがあります。これは太陽光に長い時間晒されると色が失われてしまう(薄くなってしまう)という効果で、特にほんのりピンク色といった薄めの色合いの石によく見られます。
古物業界においては、色合いが薄いものはお値段を見込みにくい印象ですが、しっかりと色が感じられサイズの大きなものは価値がある宝石として取引されます。
トパーズは11月の誕生石として知られる宝石です。
比較的身近な宝石のため、その名を聞いたことがある方もいらっしゃることでしょう。
黄色のイメージが強い宝石ですが、実はトパーズは緑、オレンジ、赤、紫、青など様々な色を持つ宝石としても知られ、無色のトパーズも多く存在しています。
大きな結晶を使ったジュエリーを見ることも多いなど、比較的安価な宝石として知られいますが、赤褐色(赤色/ピンク色とオレンジ色が混ざったような色あい)持つトパーズはインペリアルトパーズと呼ばれ、希少石として取り扱われています。
なお、インペリアルトパーズにはこのほかにも黄褐色(黄色〜オレンジが混ざったような色合い)を持つものもあり、こちらの色合いも希少石として取り扱われています。
スピネルは、強い輝きと、鮮やかな色あいが美しい宝石です。
インクルージョンが少なく透明度が高いため、透き通った色合いを楽しむことができます。
また、単屈折ならではの強い輝きも魅力の一つですが、宝石としては出回ることは多くなく、知る人ぞ知る宝石です。
スピネルには様々なカラーがありますが、ピンクスピネルと呼ばれるピンク色のスピネルもレッドスピネル同様に高い価値があります。パワーストーンとしては比較的出回っているようですが、透明度が高く色合いの濃いジュエリー品質のピンクスピネルはそれほど多くはありません。
特に色が濃く蛍光反応を示すものはルビーやピンクサファイヤの代用品となるため、人気がございます。
モルガナイトは、ピンク色からややオレンジがかった色の宝石です。
モルガナイトはもともとはピンクベリルと呼ばれており、実はエメラルドやアクアマリンと同じ宝石種なんです。エメラルドの緑の発色要因はクロムやバナジウムですが、微量なマンガンが含まれるとモルガナイトのようなピンク〜オレンジがかった色となります。
モルガナイトという名前は、宝石コレクターとして有名なJ.P.モルガン氏にちなんでつけられた宝石といわれています。
その由来の通りコレクターストーンに近く、知る人ぞ知る宝石と言えるでしょう。
パワーストーンとしても人気のある宝石ですが、サーモンピンクの上品で優しい色合いは見る者を魅了します。トパーズなどと混同されやすい宝石ではありますが、屈折率が異なるため、鑑別器具を使用すれば容易に区別できます。
ロードクロサイトは、ギリシャ語で「バラ色の宝石」という意味を持つ宝石です。
「インカローズ」とも呼ばれ、古代インドではお守りとされてきた歴史があります。
産地により透明度が異なり、他の宝石のように透き通ったものと半透明の物がございます。前者は輝きがあり比較的濃い色合いのもので赤〜ピンクといった印象、後者は半透明で柔らかいピンク色、まるで桜の花びらといった印象で見る者を癒してくれます。
産出量が少なく、宝石の硬さを示すモース硬度は4と比較的柔らかい鉱物のため、宝石としての耐久性はそれほど高くありません。そのためか市場に出回ることが少ない宝石です。そのため、買取・質預かりの現場では、お値段を見込みにくい宝石です。
石英(二酸化ケイ素)を主成分とした宝石で、世界中の様々な場所から産出されます。
主成分の他に微量元素が混ざることで、様々な色合いを呈し、透明から赤、青、緑、紫、黄色など様々な色を持つのもクオーツの特徴です。その色合いで様々な呼び名が付けられていて、有名なアメジストやシトリンも実はクォーツの一種なんです。
その中でもピンク色のクォーツをローズクォーツといい、日本では紅水晶とも呼ばれます。
産出されるローズクォーツのほとんどが半透明のため、カボションカット(半球状のカット)にされることが多く、ほんのりとしたピンク色は見る人を癒してくれます。
最近では「美」「愛」「やさしさ」などの象徴として、パワーストーンとして使用されることが多い宝石です。
そのため、買取・質預かりの現場では、お値段を見込みにくい宝石です。
ピンク珊瑚は、ピンク〜サーモンピンクのようなのような色合いの宝石です。
沖縄でダイビングをしたときにキレイだね〜となるサンゴ礁とは異なる種類の珊瑚で、100m以上の深海に生息する宝石珊瑚を研磨してつくりだす宝石です。太陽の光が届かない冷たい場所で長い年月をかけてひっそりと成長し、ぎゅっと密度の詰まった硬さを有するのが宝石珊瑚の特徴です。
宝石珊瑚には白、ピンク、赤などがあり、太平洋や地中海、日本ではも土佐沖などで産出されます。
ピンク珊瑚は日本でも人気がございましたが、最近の世界的な需要は、どちらかといえば血赤珊瑚と呼ばれる強い赤色の珊瑚に集まっている傾向があります。
そのため、買取・質預かりの現場では、お値段を見込みにくい宝石です。
コンクパールは、ピンク色〜赤色の濃淡が魅力的なパールです。
パールと呼ぶには色むらがあり、真円ではなくいびつな形・・・他のパールととは一線を画した風変りなパールですが、そのトロンとした柔らかい色合いはどこか見る者を惹き付けます。
コンクパールはカリブ海にのみ生息するコンク貝という巻貝の殻の一部、ピンク色の強い部分を研磨したものです。他のパールが貝の中の異物を無害化するために炭酸カルシウムで包んだもの、と考えると、コンクパールはパールではなくマザーオブパール(シェル)という方がしっくりくるかもしれません。
養殖ができず2〜3mmを超えるものは少ないため、非常に希少でツウ好みの宝石として知られています。
コンクパールの品質を図るうえで大切なのがやはり色。燃えるような濃い赤の地色に火焔のように色むらが表れているものが高品質とされ、他のパールとはくらべものにならない価格で取引されています。
大阪・豊中の質屋マルカは、ダイヤモンド、宝石を取り扱って40年以上。
米国宝石学会の宝石鑑定資格(G.I.A. G.G.)を持つスタッフが在籍、宝石の価値を正しく判断し、他店に負けない価格をご提示させていただきます。おかげさまで、一般のお客様はもちろん、宝石業者様にもご利用頂いており「宝石に詳しい質屋」との評判を頂いています。
買取はもちろん、「これは何という宝石?」「どのくらいの価値があるの?」など、ご相談だけでもOKです。料金などは一切頂きませんので、どうぞ、お気軽にご相談くださいませ。
質入れとは、「自分の大切な品物でお金を借りる」ということ。
質屋にダイヤモンドや宝石など、自分の品物を預けて(担保)、その市場価値の範囲内でお金を借りることができます。
預けている間の品物の所有権はお客様のまま。
品物は倉庫(質蔵)できちんと保管され、お迎えを待ちます。
もちろんお預かり中は手を触れたり他の方に見せたりすることはありませんので、ご安心ください。
期限は3ヵ月、その間に元金と質料を支払えば品物を取り戻すことができます。
品物がいらない、または品物を諦める、といった場合には元金と質料の支払い義務はありません。都合のいい時まで期限を延長することもできます。
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それが鎌倉時代から続く質屋だからこそできるサービス、質入れ(質預かり)なんです。
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