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サファイヤ、タンザナイト、アウアウイナイト、アクアマリン、パライバトルマリン、アメジストなど、青(ブルー)〜水色〜紫(パープル)色が美しい宝石。実際にジュエリーに使われることが多い宝石の特徴と価値を、米国宝石学協会の宝石鑑別資格(G.I.A. G.G.)の資格を持つ現役質屋が買取・質預かり現場での観点で解説いたします!て、そんな大したものではありませんが、参考までにどうぞ!

青色〜水色〜紫色が美しい宝石【現役質屋・宝石鑑定士が解説】

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サファイヤ、タンザナイト、アウアウイナイト、アクアマリン、パライバトルマリン、アメジストなど、青(ブルー)〜水色〜紫(パープル)色が美しい宝石。
実際にジュエリーに使われることが多い宝石の特徴と価値を、米国宝石学協会の宝石鑑別資格(G.I.A. G.G.)の資格を持つ現役質屋が買取・質預かり現場での観点で解説いたします!

て、そんな大したものではありませんが、参考までにどうぞ!

宝石は地球が生み出す天然の贈り物です。単純に青といっても、紫がかった青(パープリッシュブルー、ヴァイオレットブルー)から緑がかった青(グリーニッシュブルー)まで様々。そこに明度や彩度、濃さ、輝きなどが加わり実に多彩な表情で我々を楽しませてくれますが、一つとして同じものはございません。

本ページに掲載の宝石・ジュエリーは、実際に大阪・豊中の質屋マルカで買取・質預かりしたお品物です。必ずしもこの色合いが“正解”というものではございませんので、読み物として、参考程度に楽しんでいただければ幸いです。

青色(ブルー)が美しい宝石

ブルーサファイヤ

ブルーサファイヤのジュエリー
ブルーサファイヤのジュエリー
ブルーサファイヤのジュエリー
ブルーサファイヤのジュエリー

サファイヤは、ブルーを代表する宝石です。
世界4大宝石にも数えられ、9月の誕生石として非常に有名です。

サファイヤはコランダムという宝石種で、実はあまり知られていませんが、ピンク、イエロー、オレンジ、グリーン、黒、無色透明など実に様々な色があります。もちろんブルーは最もスタンダードなサファイヤのカラーとして定着しており、単にサファイヤといえばブルーサファイヤのことを指します。余談ですが赤色が強いとルビーとなります。

ブルーサファイヤは、カシミール、ミャンマー、スリランカ、オーストラリアなど様々な地方で産出され、それぞれに色合いや性質が異なります。

しっかりと鮮やかなブルーを楽しむことができるものはロイヤルブルーサファイヤと言われ、宝石品質として高い価値がございます。また、カシミール地方から産出されるコーンフラワーブルーのサファイヤは今では入手困難で、特に高い価値で取引されます。一方で、オーストラリアなどから産出される青さよりも暗さを感じるサファイヤは、お値段が見込みにくくなります。

また、稀に見られる加熱処理を行っていないサファイヤ(ノーヒートサファイヤ、非加熱サファイヤと呼ばれます)は、非常に希少な宝石として、通常よりも高い価格で取引されます。

  • モース硬度:9
  • 屈折率:1.762-1.770(+0.009/-0.005)
  • 比重:4.00(+0.10/-0.05)

タンザナイト

タンザナイトのジュエリー
タンザナイトのジュエリー

タンザナイトは、ほんのりと紫がかった青色が美しい宝石です。
非常に濃いブルーの中にほんのりと紫色の成分を持ち、サファイヤよりもどこか暖かい印象を与えてくれます。

タンザナイトは、もともとは褐色のゾイサイトというタンザニアで産出される鉱物です。
しかし、加熱処理を加えることで見事に濃いブルーのタンザナイトが生まれます。
これに目を付けたアメリカのジュエラー、ティファニーが「タンザニアの夜」という名称で発表したのがタンザナイトの始まりと言われています。

5カラットを超える大きいサイズの石も多く、ジュエリーにしたときの存在感は抜群。
多色性という変わった性質を持つため、電球色のペンライト光源下ではパープルの色が出現することがあります。この多色性が強く出現するものが良い宝石とされ、宝石愛好家の間では、価値がある宝石として取引されています。

なおタンザナイトはモース硬度が低く、取扱いに注意が必要な宝石です。
そのため内部にクラックが入っているものは敬遠されることがございます。

  • モース硬度:6-7
  • 屈折率:1.691-1.700(+-0.005)
  • 比重:3.35(+0.10/-0.25)

インディゴライト トルマリン

インディゴライト トルマリンのジュエリー

トルマリンは、10月の誕生石として知られる宝石です。
日本では電気石として知られ、熱を帯びると電荷を帯びる性質があります。
そんなトルマリンのカラーは定まっておらず、含まれる微量元素の影響で赤〜青、水色、緑、黄色など様々な色を呈します。

その中で深いブルーグリーンが強く感じられるものはインディゴライトトルマリンと呼ばれています。レッドトルマリンやピンクトルマリンと同じトルマリンですが、インディゴライトトルマリンはインクルージョンが少なく内部が透き通ったものが多いのが特徴です。
少しマニアックな宝石ですので、これを知っている人は間違いなく宝石好きでしょう。

他のブルーの宝石の宝石に比べると比較的大きなものが多く、暗めな雰囲気もあり、トルマリン独特の多色性も確認できるため、比較的容易に他の宝石と区別できます。

  • モース硬度:7-7.5
  • 屈折率:1.624-1.644(+0.011/-0.009)
  • 比重:3.06(+0.20/-0.06)

アウイナイト

アウイナイトのジュエリー

アウイナイトは、目を見張るような鮮やかなブルーが特徴の宝石です。
サファイヤよりもタンザナイトよりも純粋なブルー、と言った印象で、コバルトブルーという表現がぴったりです。

ドイツのアウイン地方で産出されたアウイナイトは、そのネオン感のある鮮やかさから小さくても強い存在感があります。しかしその原石はどれも小さいの物ばかりで1カラット以上の宝石は稀、しかもその鉱山は既に閉山してしまっていることから、希少石としてもコレクターストーンとしても高い価値がございます。

強いコバルトブルーは、見ただけで他のブルーの宝石とは区別できてしまうほどです。

  • モース硬度:5.5-6
  • 屈折率:2.44-2.50
  • 比重:1.49-1.50

アイオライト

アイオライトのジュエリー

アイオライトは、青〜バイオレットの色合いが美しい宝石です。
ヴァイオレットブルー、すみれ色という表現がふさわしく、タンザナイトに似た外観をもちます。

多色性という珍しい性質を持ち、その性質が非常に強いため、見る角度によって青〜紫色、薄黄色〜無色など異なる色合いを楽しむことができます。しかし、一方でその多色性がゆえに、若干混じりっ気のある色に感じてしまうこともあり、それが他の宝石との区別となります。

宝石として使用されることが少なく、買取・質預かりの現場では宝石単体としてはお値段を見込みにくいケースが多い印象です。しかし、カルティエやブルガリなどのブランドジュエリーやデザイナーズジュエリーとしても使用されることもあり、そういった場合は、ブランドやデザインとしての価値がございます。

古くは「海賊が航海するときに羅針盤代わりにしていた」という言い伝えがあることから、「道しるべ」「誠実」の象徴としてパワーストーンとして使用されることがございます。

  • モース硬度:7-7.5
  • 屈折率:1.542-1.551(+0.045/-0.011)
  • 比重:2.61(+-0.05)

ラピスラズリ

ラピスラズリのジュエリー

ラピスラズリは、不透明なブルーの代表格ともいえる宝石です。


鮮やかなブルー〜ややダークパープリッシュブルーな外観で、紀元前より神聖な宝石として大切にされる他、砕いて顔料としても使われてきた歴史があります。ラピスラズリの中にはパイライトという金色の結晶を散りばめたように含むものもあり、まるで星空を散りばめたように美し宝石でもあります。

「真実」「幸運」「健康」を象徴する宝石としてパワーストーンとして使用されることが多い宝石で、最近では宝石に使用されることが少なく、買取や質預かりの現場ではを見込みにくい宝石です。

しかしハイブランドのジュエリーでも使用されることがあるなど、デザインのアクセントとなれば、ジュエリー全体の価値が上昇することもございますし、ラピスラズリの彫刻ともなればジュエリーとは別の価値が生まれることもございます。

  • モース硬度:6
  • 屈折率:1.500/1.670
  • 比重:2.75(+-0.25)

水色が美しい宝石

ブルートパーズ

ブルートパーズのジュエリー

トパーズは11月の誕生石として知られる宝石です。
比較的身近な宝石のため、その名を聞いたことがある方もいらっしゃることでしょう。
黄色のイメージが強い宝石ですが、実はトパーズは緑、オレンジ、赤、紫、青など様々な色を持つ宝石としても知られ、無色のトパーズも多く存在しています。

ブルートパーズは、混じりっ気のない透き通った水色の宝石です。
無色のトパーズに放射線照射や加熱を施すと、そのエネルギーにより結晶構造に変化が起き、無色のトパーズはブルートパーズとなります。
つまり、この透き通ったブルーは人工的に作り出すことができるため、比較的安価なトパーズとして流通しています。

色自体は非常に魅力的なものですし、天然宝石なのですが、人工的に色を作り出しているため、買取・質預かりの現場では、お値段を見込みにくい宝石です。

  • モース硬度:8
  • 屈折率:1.619-1.627/1.609-1.617(+-0.010)
  • 比重:3.53(+-0.04)

アクアマリン

アクアマリンのジュエリー
アクアマリンのジュエリー

アクアマリンは、水色〜青緑を呈する透き通った宝石です。
古くより海水の色と見立てられ、海に投げ入れると瞬時に見分けがつかなくなることから、「船乗りのお守り」として重宝されてきた歴史があります。

ブラジル、スリランカ、マダガスカルなど様々な地域で産出されますが、世界的には水色と緑が混じった色の濃いアクアマリンが好まれます。この色の濃いアクアマリンはサンタマリア・アクアマリンと呼ばれ、小さくても価値のある宝石として取引されています。
一方で色を感じにくい薄い色のアクアマリンは大粒の物も多く、買取・質預かりの現場では、多少お値段を見込める程度でしょうか。

ブルートパーズとよく似た外観で混同されることもございますが、ブルートパーズは「水色」、アクアマリンは彩度が若干低めで「緑成分が入った水色」「彩度がわずかに低いブルー」であるため、宝石に慣れたスタッフであれば色からの鑑別も可能です。

  • モース硬度:7
  • 屈折率:1.577-1.583/1.569-1.575(+-0.017)
  • 比重:2.72/2.67(+0.18/-0.05)

パライバトルマリン

パライバトルマリンのジュエリー

パライバトルマリンは、トルマリンの中でも特に希少な宝石です。
ネオンブルーと呼ぶにふさわしいブル〜ブルーグリーンの色を持ち、その鮮やかさは他の宝石に比べて群を抜いています。

パライバトルマリンの最も大切なポイントは、鮮やかで強いネオン感です。
これは微量元素である銅の含有により生み出されるもので、他の宝石には見られない特徴ですが、この強いネオン感を感じられないものや、色が薄いものはパライバトルマリンとしての価値は激減します。銅の含有を示すために、鑑別書にしばしばスペクトル分析結果が同梱される珍しい宝石でもあります。

比較的歴史の浅い宝石ではありますが、産出と同時に瞬く間に人気となり今では世界3大希少石に数えられています。アフリカでも産出されますが、やはり本命はブラジル産。そのブラジル産最高品質の物は無色透明のダイヤモンドをはるかにしのぐ価値がございます。
もちろんそのようなパライバトルマリンはそう簡単には出回りません。

  • モース硬度:7-7.5
  • 屈折率:1.624-1.644(+0.011/-0.009)
  • 比重:3.06(+0.20/-0.06)

トルコ石/ターコイズ

トルコ石(ターコイズ)のジュエリー
トルコ石(ターコイズ)のジュエリー

トルコ石は、不透明な水色の代表格ともいえる宝石です。
12月の誕生石としても知られ、比較的身近で有名な宝石ではないでしょうか。

海外ではターコイズと呼ばれ、その特徴的な水色〜薄青緑色は、ターコイズブルー、ターコイズグリーンという色名に使われています。その名前からトルコで産出される石と勘違いされることもありますが、トルコ石の由来は採掘された石がトルコを経由してヨーロッパに持ち込まれていたことから付けられています。

単色ブルーのトルコ石が一般的ですが、なかにはスパイダーウェブと呼ばれる黒い網目模様が入ったものも産出されます。ジュエリーに使用されることも多くございますが、買取・質預かりの現場ではお値段を見込みにくい宝石です。

一方で、トルコ石はアメリカの先住民であるインディアンが製作するインディアンジュエリーと深いつながりがございますが、その場合はトルコ石としての価値ではなくインディアンジュエリーとしての価値があるようです。

  • モース硬度:6
  • 屈折率:1.610-1.650
  • 比重:2.74(+0.14/-0.36)

紫色(パープル)が美しい宝石

アメジスト

アメジストのジュエリー
アメジストのジュエリー

アメジストは、紫色の色彩を持つ宝石です。
2月の誕生石としても知られており、日本では紫水晶という愛称でも親しまれてきた宝石です。

上品で凛とした印象があり古代ギリシア時代から人々に珍重されてきた宝石ですが、その正体はクォーツです。石英(二酸化ケイ素)を主成分とした宝石で、世界中の様々な場所から産出されます。産出量が非常に多く大粒の宝石も多く出回っていることから、買取・質預かりの現場では、お値段を見込みにくい宝石です。

その反面、「高貴」「誠実」などの象徴としてパワーストーンとして使用されることが多い宝石です。
紫外線で色あせする「褪色」という性質があるため、太陽光に長時間当てないようにすることが大切です。

  • モース硬度:7
  • 屈折率:1.544-1.553
  • 比重:2.66(+0.03/-0.02)

ラベンダー翡翠/ヒスイ

ラベンダー翡翠(ヒスイ)のジュエリー

ラベンダーヒスイは、その名の通りラベンダーのような薄紫色をした翡翠です。
日本では藤色という言葉がピッタリでしょうか、ミルキーな紫色は優しく温かい印象を与えてくれます。

翡翠といえば緑というイメージが強いのは間違いありませんが、チタンやマンガンなどを微量元素として含有すると、このようにラベンダーのような淡い紫色となります。その成分からでしょうか、緑の翡翠のように透明感が感じられるものはありません。

価値は翡翠には及びませんが、鮮やかなものは価値がある宝石として取引されます。
一方でそこまで色を感じることができないもの、グレーっぽさを感じさせるようなものは、「知恵」「安定」「長寿」などの象徴としてパワーストーンとして使用されています。そういったものは、買取・質預かりの現場では、お値段は見込みにくくなります。

  • モース硬度:6.5-7
  • 屈折率:1.666-1.680(+-0.008)
  • 比重:3.34(+0.06/-0.09)

ダイヤモンド・宝石・ジュエリーの買取と質預かりは、大阪・豊中の質屋マルカへ

大阪・豊中の質屋マルカは、ダイヤモンド、宝石を取り扱って40年以上。
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記事を書いた人

質屋マルカの現役店長

大学在学時よりWEB制作と音楽に興味を持ち、卒業後は歌うプログラマとして会社員/フリーランスとして活動。その後、質屋業界に転身、修行を経た後に大阪・質屋マルカの店主となりました。

貴金属、ジュエリー、時計、バッグなどはもちろん、ちょっと異色な経歴を生かして、パソコンやiPhone、iPad、デジタルガジェット、カメラ、楽器など、幅広い分野を取扱います。

米国宝石学協会の宝石鑑定資格 G.I.A. G.G. を取得。その知識を生かし、「質屋=気軽に相談できる宝石のプロ」を実現するべく日々邁進中です!

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