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正統派の時計を思わせるオメガ。
人類が初めて月に行ったときに使われていた時計としてあまりにも有名、最近ではスポーツ分野でのオフィシャルタイムキーパーとしても有名です。

1848年にスイスで懐中時計メーカーとして生まれたオメガ。
1900年頃には自社のムーブメント「オメガ」を作成し、それがのちに社名となったと言われています。大きな転機となったのが、アメリカ航空宇宙局が宇宙空間でも使用に耐えうる時計として、オメガのスピードマスターを選定したことでした。耐熱性、耐寒性、耐衝撃性など様々な試験にすべて合格した唯一のメーカーとして、アメリカ国内の様々なメーカーの時計を抑えオメガが選ばれたのです。もちろん、アメリカ国内のブローバによりクレームがあり再テストが行われたましたが、それでもオメガのスピードマスターが選ばれました。これ以来、宇宙空間ではオメガのスピードマスターが使用されることが決められています。

その後、オメガはコーアクシャルという独自のムーブメント機構を開発します。これは、通常のムーブメントを改良し、歯車にかかる力を最小限に抑えたもので、それにより潤滑油補給の必要がなくなったためオーバーホールの間隔が劇的に長くなるというもので、一説では10年間もオーバーホールが必要ないと言われています。このコーアクシャル機構はオメガの時計に実装され、デ・ビルをはじめとしてシーマスターなどにも実装されています。

オメガの時計には、クロノメーター検定に合格した機械のみを積んだ高級ラインであるコンステレーション(星座の意味)、カジュアルウォッチ路線のデ・ビルがあります。また、スポーツラインとしては、アメリカ航空宇宙局に採用された「スピードマスター」、防水性能に優れた「シーマスター」があります。スピードマスターには、ムーンウォッチとしてアポロ計画で使用された手巻・プラスチックガラスを使用した「スピードマスター・プロフェッショナル」を主に、様々な機能が追加された自動巻の「スピードマスター」があります。シーマスターには、オーソドックスなダイバーモデルを主に、より高機能・高級ラインとなる「プラネットオーシャン」、よりシンプルにスタイリッシュに使える「アクアテラ」があります。

著名人や映画・番組とのタイアップが多いのもオメガの特徴です。
有名なところでは、スピードマスターはF1ドライバーのミハエル・シューマッハモデルとのタイアップモデルとして赤・黄・青の3種類のスピードマスターが発売された他、日本の特撮映画ウルトラ警備隊にも使用されています。映画007の主人公ジェームス・ボンドはシーマスターが使用されています。

1969年にアポロ11号が月面着陸を果たした際に宇宙飛行士が手にしていた時計ということから「ムーンウォッチ」の名称がつけられたモデルです。スイス製でありながら、アメリカ航空宇宙局NASAの公認クロノグラフとなり、アポロ計画を支えました。

その後もオメガを象徴するモデルとして、手巻ムーブメント、クロノグラフ、プラスチック風防という当時の仕様を踏襲しつつ、2021年には帯磁ムーブメントの採用、マスタークロノメーターの取得など、様々な進化が遂げられています。

自動巻のスピードマスター、それがスピードマスターレーシングです。実はムーンウォッチよりも歴史が深く、最初はモータースポーツ用に開発された時計です。黒一色のムーンウォッチに比べて白、黄色、赤などデザインバリエーションが豊富で、よりスポーティで高い人気を誇ります。

従来は40mmという一般的なサイズでしたが、2017年にはコーアクシャルムーブメントを搭載し、マスタークロノメーターを搭載した44mmボディを持つスピードマスターレーシングも発表されています。

日本を代表するダイバーズウォッチで、スピードマスターと共にオメガを代表するスポーツウォッチです。青文字盤に波をモチーフとした模様が特徴的ですが、2005年にはかつてのシーマスターを彷彿とさせるアロー針がプラネットオーシャン、アクアテラ、という名称で復活しました。

映画「007」の主役であるジェームズ・ボンドが付けている時計ということもあり、非常に知名度の高いモデルです。

「星座」という名を持ち、1952年に開催された時計の精度を競うコンクール「天文台クロノメーターコンクール」で優秀な成績を残したモデルがコンステレーションです。6時の位置には星マーク、3時と9時の位置には爪が配置され、スピードマスターやシーマスターにはないドレッシーなモデルが多いという特徴があります。

イエロー/ホワイト/ピンクゴールドやシェル、ダイヤモンドやカラーストーンを使ったモデルも多く、ラグジュアリーウォッチとして女性にも高い人気があります。

「街」という名を持つ、オメガを代表するドレスウォッチです。1960年にはシーマスター デ・ヴィルとして登場しましたが、1967年に独立してデ・ヴィルというモデルが誕生します。当初は薄型シーマスターとして発表されていた流れを受けて、現在でも薄型ドレスウォッチとして展開されています。

薄さと同時に高い機能を確立しており、エントリーモデルからラグジュアリーモデルまで、幅広いラインナップがあるのもこのデ・ヴィルの特徴です。

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