ギター業界の巨頭、フェンダー社の日本モデルを製造するフェンダージャパン。フェンダージャパンのシリアル番号から製造年月日がわかるってご存じでしょうか?って、そんな大したものではありませんが、フェンダージャパンの概要、シリアルの場所、シリアル番号と製造年の対応表を掲載しています。
ギター業界の巨頭、フェンダー社の日本モデルを製造するフェンダージャパン。
フェンダージャパンのシリアル番号から製造年月日がわかるってご存じでしょうか?
ここでは、フェンダージャパンの概要、シリアルの場所、シリアル番号と製造年の対応表を掲載しています。
フェンダージャパンが設立されたは1982年のこと。
フェンダーUSA本社のライセンスを受けて、フェンダーUSAが展開するラインナップの廉価版を製造する会社として立ち上がりました。
ギターやベースの製造メーカーであるフジゲンを中心に、グレコやミュージックマンの代理店となっている神田商会、そして大手楽器ストアの山野楽器が出資して作られました。この頃のフェンダージャパンはフジゲンがフェンダーUSA社からライセンスを受けて製造していました。
製造メーカーが中心になっているところが非常に特殊で面白い点ではないでしょうか。
その後、1997年にフジゲンがフェンダージャパンから手を引くと、神田商会がフェンダージャパンを率いるようになります。この時代はフジゲンの代わりにダイナ楽器がギターの製造を行っていました。
紆余曲折はありますが、フェンダーの廉価版として広く受け入れられたフェンダージャパンは高い人気を誇っていました。しかし1995年に突然、フェンダージャパンは打ち切られることになります。
フェンダージャパンを育ててきた神田商会としては大変なショックだったと思われますが、ライセンスを受けていた以上拒むことはできません。
その後、フェンダージャパンの製品はFENDER Japan Exclusiveとして受け継がれ、現在に至ります。
フェンダージャパンのギター、ベースでは、シリアル番号から製造年代を調べることができます。
本家のフェンダーUSAの場合は、シリアル番号から調べた製造年には誤差があるため、ネックを外したネックエンドの日付を確認する必要がありますが、フェンダージャパンの場合はある程度の範囲できちっと調べることができます。さすが日本製。
フェンダージャパンのシリアル番号は基本的にネックヒールにあります。しかし、稀にヘッド裏にある場合もあるので、注意が必要です。
ネックヒール(ネックとボディのつなぎ目あたり)を見てみると・・・
Made In Japan(Crafted In Japn)の文字とともに製造番号があります。
フェンダージャパンの初期、フジゲンが製造していたころのシリアル番号は非常に単純です。
基本は「MADE IN JAPAN」の文字(すべて大文字に注意です)と、アルファベット1文字+5/6桁の番号です。
JV + 5桁 | 1982年〜1984年製 |
---|---|
SQ + 5桁 | 1983年〜1984年製 |
E + 6桁 | 1984年〜1987年製 |
A + 6桁 | 1985年〜1986年製 |
B + 6桁 | 1985年〜1986年製 |
C + 6桁 | 1985年〜1986年製 |
F + 6桁 | 1986年〜1987年製 |
G + 6桁 | 1987年〜1988年製 |
H + 6桁 | 1988年〜1989年製 |
I + 6桁 | 1989年〜1990年製 |
J + 6桁 | 1989年〜1990年製 |
K + 6桁 | 1990年〜1991年製 |
L + 6桁 | 1991年〜1992年製 |
M + 6桁 | 1992年〜1993年製 |
N + 6桁 | 1993年〜1994年製 |
O + 6桁 | 1993年〜1994年製 |
P + 6桁 | 1993年〜1994年製 |
Q + 6桁 | 1993年〜1994年製 |
S + 6桁 | 1994年〜1995年製 |
T + 6桁 | 1994年〜1995年製 |
U + 6桁 | 1995年〜1996年製 |
V + 6桁 | 1996年〜1997年製 |
フジゲンがフェンダージャパンから手を引いた後は、神田商会主導の下でダイナ楽器が製造を行っていました。
この時期は木部は海外で制作、ダイナ楽器は組み立てのみを行っていたため、「Crafted In Japan」という表記となっています。
N + 5桁 | 1995年〜1996年製 |
---|---|
A + 5桁 | 1997年〜1998年製 |
O0 + 6桁 | 1997年〜2000年製 |
P0 + 6桁 | 1999年〜2002年製 |
Q0 + 6桁 | 2002年〜2004年製 |
R0 + 6桁 | 2004年〜2006年製 |
S0 + 6桁 | 2006年〜2008年製 |
T0 + 6桁 | 2007年〜2008年製 |
その後、ダイナ楽器が製造のすべてを担うようになったのでしょうか、シリアル体系は変わらないものの製造表記が「Made In Japn」となりました。(大文字と小文字が混じっている点に注意です)
2012年頃からはJD12XXXXXXという体系に代わりました。
T0 + 6桁 | 2007年〜2010年製 |
---|---|
U0 + 6桁 | 2010年〜2012年製 |
JD12 + 6桁 | 2012年〜 |
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