ロレックスのスポーツモデルでも1、2を争う人気モデル、サブマリーナの歴代モデルの特徴をご説明させていただきます。
ロレックスのスポーツモデルの中でも1、2を争うモデル、それがサブマリーナです。
1954年に発表されたサブマリーナは当初はダイビング専用モデルとして生まれました。ロレックスの発明であるオイスターケースに、リューズをねじで押し込んで防水性能を高めるトリプロック機構を実装し、発表当初は100mの防水性能を備えていました。
ロレックスはサブマリーナでも特許を取得します。それが回転ベゼルです。回転ベゼルは時間の経過を計測し、酸素ボンベの残量を計算するのに役立ちましたが、その後、時間計測などを必要とするパイロットにも重宝されました。
一方で、ダイビングには日付は必要ないことから、サブマリーナは当初は日付なしモデルとして製造されていました。しかし、サブマリーナの人気を背景に、より多くのユーザを視野に入れたデイリーユースとして日付機能が追加されます。
そうして、1965年には現在のサブマリーナの形であるRef.1680が完成します。
ロレックス サブマリーナ Ref.1680
それまで潜水専門時計として作られていたサブマリーナにデイト表示機能(日付表示機能)が付いたのがこのモデルです。デイト表示機能が付いたことにより、デイリーユースが可能となり、一気に人気が高まりました。
このモデルで現在のサブマリーナの形状がほぼ固まったと言えるでしょう。現在でもアンティークモデルとして根強い人気を誇り、2017年の販売価格で100万円を超えるものもございます。
アンティークモデルは当時のコンディションを保っていることが非常に重要となります。オーバーホールなどを行う場合、針や文字盤が新品に交換される場合もありますので、極力パーツは交換しないよう交渉する必要もあるでしょう。
Ref.1680に使われているムーブメントは、ロレックススポーツモデルの中でも名機と名高い、キャリバー1570です。シンプルな構造で耐久性に優れたパーツを使っており、長時間にわたって高精度を維持できると言われています。しかし、日付のクイックチェンジ機構が付いていないため、やや面倒な部分もございます。
また、Ref.1680には、いわゆるハック機能が付いていませんが、後期型のモデルでは、ムーブメントがキャリバー1575となり、ハック機能が実装されました。このモデル以降のサブマリーナでは、ハック機能は標準装備となっています。
Ref.1680 赤サブの文字盤
文字が赤いだけなのに・・・
このモデルでもう一つ忘れてはならないのが、通称「赤サブ」と呼ばれるモデルの存在です。
文字盤の「SUBMARINER」の文字がただ赤いだけのモデルですが、Ref.1680の初期数年間のみの製造という事もあり、いわゆるレアモデルによるプレミア価格が付いています。その販売価格は2021年で買取価格が200万円を超えるものもございます。しかし、このレアさに目を付け、後から「SUBMARINER」の文字だけを赤くした詐欺品とも呼べるものも多く流通していますので、注意が必要です。
赤サブは防水性能表記等の記述の仕方から、マークI〜マークIVに分かれ、それにより価格が異なるなど、非常に奥の深い世界でもあります。その中でも、「メーターファースト」と呼ばれるマークIはコレクターの中で最も人気があり、経年変化でダイヤルが茶色に変色した「ブラウンダイヤル」は、特に人気が高くなっています。
ムーブメント | Cal.1570/Cal.1575 |
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振動数 | 毎時19,800振動 |
クロノメーター | 検査合格済 |
リューズガード | 実装 |
ベゼル | 両回転ベゼル |
ケースサイズ | 40mm |
リューズ | トリプロック(初期にツインロックあり) |
風防 | 強化プラスチック |
防水性能 | 200m |
バックル | フリップロック式 |
ハック機能 | なし/あり |
ロレックス サブマリーナ Ref.16800
サブマリーナのRef.1680の成功を背景に、ロレックスは次なるモデルを発表しました。それがRef.16800です。
現在のサブマリーナのスペックに非常に近づいており、強化プラスチックの風防から3倍の強度を持つサファイヤクリスタルガラスに変更され、ムーブメントもキャリバー3035に変更されています。これによりRef.1680で不便とされていた日付のクイックチェンジ機能が実装され、振動数もハイビートの毎時28800振動となりました。また防水性能も300mに向上され、より現在のスペックに近づいています。
また、Ref.1680の回転ベゼルは両方向に回すことができましたが、Ref.16800では逆回転防止ベゼルが実装されました。それもそのはず、潜水中にベゼルが逆回転してしまうと、酸素ボンベの残量計算に大きな誤差が生じて危険となってしまいます。
また、Ref.16800のマイナーチェンジとして、フチなし/フチありがございます。初期型では、文字盤の夜光インデックスの周りに金属の囲いがございませんでしたが(フチなし)、後期型では、視認性を向上させるために金属の囲いが付きました。(フチあり)
インデックスのフチなし
インデックスのフチあり
ムーブメント | Cal.3035 |
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振動数 | 毎時28,800振動 |
パワーリザーブ | 48時間 |
クロノメーター | 検査合格済 |
リューズガード | 実装 |
ベゼル | 逆回転防止ベゼル |
ケースサイズ | 40mm |
リューズ | トリプロック |
風防 | サファイヤクリスタルガラス |
防水性能 | 300m |
バックル | フリップロック式 |
Ref.16800から次のRef.16610に代わるわずかな期間のみ製造された謎のモデルです。リファレンス番号も5ケタから異例の6桁となっており、トリプルゼロと呼ばれているようです。
スペックは前モデルのRef.16800と同一。しかし時計本体にはRef.168000との表記があるにもかかわらず保証書にはRef.16800と表記されるなど、ロレックス側の対応としても不明瞭な部分が見受けられます。
一説によるとステンレススティールの成分が変わり、海水に強くなったとも言われていますが、公式発表もなく謎に包まれたモデルです。
コレクターの間で人気があるのかと思いきや、2017年の相場はRef.16800と大きく変わりません。
ロレックス サブマリーナ Ref.16610
ロレックスのサブマリーナの知名度を一気に押し上げたモデルです。約20年間にわたってダイバーズウォッチの代名詞として君臨し続けました。
1999年にはブレスレットと本体を接続するフラッシュフィットが分離型から一体型に変更されます。また、夜光塗料が放射性物質を含むトリチウムからより安全なスーパールミノバに変更されています。スーパールミノバは日本の会社が開発したことでも知られています。
2000年頃にはブレスレットを延長することができるエクステンションリンクが、板状からコマタイプに変更されましたエクステンションリンクによるコマ延長は、分厚いダイバースーツの上から時計をつけるときに役立つと言われています。
2003年頃にはガラスの6時位置に王冠透かしが入り、偽造防止に役立ちました。また、時計本体とブレスレットのつなぎ目の横穴が無くなり、よりスッキリとしたデザインとなりました。(オールドジョイント「OJ」→ニュージョイント「NJ」)
2007年頃には文字盤の周囲に「ROLEX」の文字が刻印され、シリアル番号が6時側に刻印されるルーレットと呼ばれる仕様変更も行われており、Ref.116610の仕様により近づいてきています。
ブレスレット フラッシュフィット 旧型
ブレスレット フラッシュフィット 新型
ブレスレット オールドジョイント(OJ)
ロレックス ブレスレット ニュージョイント(NJ)
ロレックス 王冠透かし
ロレックス ルーレット刻印
ロレックス サブマリーナ Ref.16610LV
また2003年にはロレックスの生誕50周年を記念して、ロレックスのコーポレートカラーを採用した緑色のサブマリーナ、通称グリーンサブが発表されます。従来のスポーティーさに加え、その鮮やかなグリーンベゼルと黒の文字盤の色使いから人気モデルとなりました。2017年にはその価値が見直され相場は上昇、販売価格が100万円を超えるようになりました。
またこのモデルには、ベゼルの「4」の書体が異なる「ファット4」と呼ばれるモデルや、文字盤最下部の「SWISS MADE」の表記が従来より大きい「ビッグスイス」、ベゼルの色合いが黄緑色に近い「ライムグリーン」など、さまざまな希少性の高いモデルが存在し、その販売価格は2017年で200万円を超えています。
ラグジュアリーモデルとして、ステンレス以外の素材を組み合わせたモデルも多くリリースされています。イエローゴールドとステンレスのコンビモデルでは黒ベゼルの16613LN、青ベゼルの16613LB、イエローゴールドのモデルでは黒ベゼルの16618LN、青ベゼルの16618LBが展開されています。
その他、ダイヤモンドや宝石をちりばめたラグジュアリーモデルも展開されています。
ムーブメント | Cal.3135 |
---|---|
振動数 | 毎時28,800振動 |
パワーリザーブ | 48時間 |
クロノメーター | 検査合格済 |
ベゼル | 逆回転防止ベゼル |
ケースサイズ | 40mm |
リューズ | トリプロック |
風防 | サファイヤクリスタルガラス |
防水性能 | 300m |
バックル | フリップロック式 |
記載日時点での、質屋マルカの買取・質預かり相場です。
質屋マルカでは買取価格と質預かり価格は基本的に同額でございます。
16610 | ステンレス、黒ベゼル | |
---|---|---|
16610LV | ステンレス、黒ベゼル | |
16613 | ステンレス+イエローゴールド、黒ベゼル | |
16613LB | ステンレス+イエローゴールド、青ベゼル |
ロレックス サブマリーナ Ref.116610
2010年に登場したサブマリーナです。前のRef.16610のデザインはそのままに、より強固に耐腐食性なモデルとなっています。
まず一目見て分かるのが、そのケースの大型化、インデックス/長針/短針の大型化です。ラグが大型化され、全体的にゴツくなりました。また、以前は金属プレートのベゼルが使用されていましたが、耐傷性が向上したセラミックベゼルが使用されています。
その他の変更点としては、夜光塗料がスーパールミノバからクロマライトに変更され、青く光るようになり、従来の2倍の持続時間を誇ります。また、ブレスレットの長さの微調整が工具なしで行えるグライドロックシステムを採用しています。
ムーブメント自体は全モデルのRef.16610と変更ありませんが、ヒゲゼンマイがロレックスが独自開発したブルーパラクロム・ヒゲゼンマイに変わっています。ブルーパラクロム・ヒゲゼンマイは従来のヒゲゼンマイの10倍の耐衝撃性を誇り、さらには帯磁性を持つことから、長期にわたっての精度維持に役立ちます。
ブレスレットの調整コマは全部で6.5個。
12時側は3つの固定コマと4.5個の調整コマ(通常コマ4個、半コマ1個)、6時側は3コマの固定駒と2コマの調整コマとなっています。
セラミックベゼル
クロマライト夜光
グライドロックシステム
ロレックス サブマリーナ Ref.116610LV
前モデルでは単発的なモデルとして登場したグリーンサブですが、このモデルではレギュラーモデル Ref.116610LVとしてラインナップされています。前のRef.16610LVとの色の違いは、ベゼルが強化セラミックとなり落ち着いた緑色になったことと、文字盤の色が黒から緑に変わったことです。
同じステンレスでも黒のRef.16610LNに比べると若干高めに設定されています。
ラグジュアリーモデルとして、ステンレス以外の素材を組み合わせたモデルも多くリリースされています。イエローゴールドとステンレスのコンビモデルでは黒ベゼルの116613LN、青ベゼルの116613LB、イエローゴールドのモデルでは黒ベゼルの116618LN、青ベゼルの116618LB、ホワイトゴールドのモデルでは青サブと呼ばれる青ベゼルの116619LBが展開されています。
その他、ダイヤモンドや宝石をちりばめたラグジュアリーモデルも展開されています。
ムーブメント | Cal.3135 |
---|---|
振動数 | 毎時28,800振動 |
パワーリザーブ | 48時間 |
ベゼル | 逆回転防止ベゼル |
ケースサイズ | 40mm |
リューズ | トリプロック |
風防 | サファイヤクリスタルガラス |
防水性能 | 300m |
記載日時点での、質屋マルカの買取・質預かり相場です。
質屋マルカでは買取価格と質預かり価格は基本的に同額でございます。
116610LN | ステンレス、黒ベゼル | |
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116610LV | ステンレス、緑ベゼル | |
116613LN | ステンレス+イエローゴールド、黒ベゼル | |
116613LB | ステンレス+イエローゴールド、青ベゼル |
ロレックス サブマリーナ Ref.126610LN
2020年10月に発売された新型のサブマリーナです。
前モデルとほとんど見た目に違いは有りませんが、細かな部分で仕様変更が見られます。
一番大きいのはムーブメントの変更です。前モデルで使用してた名機Cal.3135から新世代ムーブメントのCal.3235に変更、シードゥエラーやディープシーにも採用されてきた実績があるムーブメントです。クロナジーエスケープメントという独自の技術により動作効率が大幅に改善、パワーリザーブが70時間に延長されています。精度向上も見られスイスの公認クロノメーター以上の精度を実現させる他、前モデル同様にブルーパラクロムゼンマイの仕様による帯磁性も兼ね備えています。
その他の大きな変更としては、40mmのケースサイズが41mmに大きくなったことでしょうか。それに伴い、ブレスレットの駒の幅が1mm広くなり、その分だけラグが1mm短くなっています。
激的な変化は感じられませんが、並べてみると安定感が増した印象があります。
また、文字盤の6時方向に記載のあった「SWISS MADE」の間に王冠マークが入ったこと、インデックスの夜光周囲のフチが太くなどの微小な違いがあります。王冠マークの有無については、Ref.116610LNとRef.126610LNを見分ける最大のポイントとなるのではないでしょうか。
ブレスレットの調整コマは全部で4.5個。
12時側は4つの固定コマと2.5個の調整コマ(通常コマ2個、半コマ1個)、6時側は3コマの固定駒と2コマの調整コマとなっています。
前モデルから調整できるコマ数は減っていますが、グライドロック・エクステンションシステムがついていることを考えると充分ではないでしょうか。
ロレックス サブマリーナ Ref.126610LV
前モデルよりレギュラー化したグリーンサブはこのモデルでもRef.126610LVとして健在です。
ただし、前モデルではベゼル・文字盤ともに緑色だったモデルが、ベゼルの緑はそのままに文字盤は黒に変更され、2世代前のRef.16610LVと同様の配色になっています。
ラグジュアリーモデルとして、ステンレス以外の素材を組み合わせたモデルも多くリリースされています。イエローゴールドとステンレスのコンビモデルでは黒ベゼルの126613LN、青ベゼルの126613LB、イエローゴールドのモデルでは黒ベゼルの126618LN、青ベゼルの126618LB、ホワイトゴールドのモデルでは青サブと呼ばれる青ベゼルの126619LBが展開されています。
製造時期 | 2020年〜 |
---|---|
ムーブメント | Cal.3235 |
振動数 | 毎時28,800振動 |
パワーリザーブ | 70時間 |
ベゼル | 逆回転防止ベゼル |
ケースサイズ | 40mm |
リューズ | トリプロック |
風防 | サファイヤクリスタルガラス |
防水性能 | 300m |
記載日時点での、質屋マルカの買取・質預かり相場です。
質屋マルカでは買取価格と質預かり価格は基本的に同額でございます。
126610LN | ステンレス、黒ベゼル | |
---|---|---|
126610LV | ステンレス、緑ベゼル | |
126613LN | ステンレス+イエローゴールド、黒ベゼル | |
126613LB | ステンレス+イエローゴールド、青ベゼル |
自分の手持ちの品物を担保にお金を借りる。
お金が用意できた時に返済して品物を持って帰る。
質屋では品物を担保にその価値の範囲で融資を受けることができます。これを質預かり・質入れ(しちあずかり・しちいれ)といいます。
元金と質料を支払えば品物は戻ってきますし、品物を手放せば元金の返済義務はありません。
つまり、「誰にも気兼ねすることなくお金を借りて、自分の都合で返済する」という金融業とリサイクル店・買取店の双方のメリットを兼ね備えているのです。
まずは品物をお持ちください。
その場で査定、査定額にご納得いただければその場で現金をお渡しいたします。
いずれの場合でも、査定料やキャンセル料などはかかりません。
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