macOS 13 Venturaでアクティベーションロックを解除する方法

macOSの最新バージョンであるmacOS 13 Ventura。
日本版は2022年10月25日に正式リリースされ既にアップデートされた方も多いでしょう。
当店でもアップデートしてみて気づいたこと・・・システム設定画面が大幅に変わってるやん！！

戸惑います。
おそらくはiPhoneやiPadとインターフェースデザインを統一する方向に持っていこうとしているのは分かるのですが、アイコンや設定の場所が全然違います。
こういうのが無かったのがMacだったんですけどねぇ。

とグチってもしょうがないので早速違いを見てみましょう。

macOS 13 Venturaのシステム設定

macOS 12 Montereyのシステム環境設定

これまで機能アイコンがタイル状に並んでいたものが、機能メニューが左側に集約されています。
使いにくいというわけではなさそうなので、慣れるまでの我慢でしょうかね。

「探す」機能のアイコン

アクティベーションロックとは、一言でいうと「遠隔ロック」です。
アップル社の説明では「Macを紛失したり盗まれた場合に、第三者に使われないように保護するしくみ」ということです。

Macが紛失などにより第三者の手に渡ってしまった場合を想像して下さい。
Macを手にした犯人（？）は、そのMacを使おうとしますが、ログインパスワードが分からないため使うことができません。
なら、Macを工場出荷状態に初期化して再度セットサップすれば使えるんじゃないか？
アクティベーションロックはまさにこんな状況を防ぐことができます。

アクティベーションロックがかかったMacは初期化しても再セットアップ（アクティベート）する際に、iCloudのパスワードが必要となります。普通は元の持ち主のiCloudパスワードを知っているはずはありませんから、盗んだ人はこのMacを使うことができなくなります。

そうなると盗む意味もなくなりますよね。
ざっと説明するとこんな感じです。

アクティベーションロックは、「iCloud」の「探す」という機能の一部です。
「iCloud」に搭載されている機能なので、iPhoneやiPadも対象とすることができます。
この「探す」という機能を使えば、今現在Macがどこにあるのかを地図上で確認して警告音を鳴らしたり、遠隔ロックや強制初期化を行うことができます。

iCloud WEB版の探す／地図表示

アクティベーションロックは以下の方法で有効にすることができます。

• システム設定でiCloudにログインする。
• 「iCloud」の中の「Macを探す」をオンにする。

ただし、macOS Catalina 以降、T2セキュリティチップが搭載されているなどのシステム条件が必要です。詳しくはアップルの公式サイトをご覧ください。

アクティベーションロックの状況を確認するには、いくつかの方法があります。

「Macを探す」を確認する

システム設定の「AppleID」＞「iCloud」＞「Macを探す」がオンになっていれば、アクティベーションロックがかかっています。
※ iCloudにログインしていない場合は、アクティベーションロックはかかっていません。
※ 複数のユーザーが設定されている場合は、すべてのユーザーで確認する必要があります。

「システムレポート」を確認する

システム設定の「一般」＞「情報」＞一番下の「システムレポート」を開きます。
左側メニューで「ハードウェア」を選択して、右側の「アクティベーションロックの状況」を確認してください。
※ アクティベーションロックを変更した場合、この画面に反映されるまで少し時間がかかることがあるようです。

アクティベーションロックを解除する確実な方法は、iCloudからログアウトすることです。
しかしiColudのログアウトは時間もかかりデータの整理が必要になるため、手っ取り早くするには以下の「Macを探す」をオフにする方法がおすすめです。

macOS 13 Venturaでは、ログイン時のパスワードを設定していない場合（パスワードが空の場合）は「Macを探す」をオフにできないという仕様になっているようです。macOS 12 Montereyでは、パスコードが空でも確かに解除できたのですが・・・なかなかに面倒な仕様変更ですね。
というか、Macを探すが盗難防止ってことを考えると当然と言えば当然か・・・
※ macOS Ventura 13.1で確認済の仕様です。

パスコードが空の場合は、いったんは「Macを探す」が「オフ」になるのですが・・・

「システム設定」画面に戻ると「オン」になったままなので要注意です！
エラー出すなりもっと分かりやすくしてくれ！

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